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大阪新聞 おさだまり帳 おさだまり帳

先日、東京の友人から不思議なお土産をもらった。名付けて「切腹最中」。あの「ハラキリ」と「最中」をくっつけたのだ。箱の中に入っていた栞を読むと、この店は、かの赤穂浪士が切腹した田村右京太夫の屋敷跡に建っているらしい。そして、「『忠臣蔵』」にまつわる数々の語り草が和菓子を通じて、皆様の口にの端に上がればという思いを込めて、最中にたっぷり餡を込めて切腹させてみました」とある。これを読んだ時、私は腹切り刀を手にして途方に暮れている最中の姿を思い浮かべて久しぶりに爆笑させてもらった。最中に「切腹させてみました」というセンスが嬉しい。
(平成11年大阪新聞落語作家「小佐田定雄」一部抜粋)

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